て の ひ ら

◆:燵葵


午後5時半



夕日で真っ赤に染められた道を
漣と並んで歩く




「ね、燵葵。晩御飯何にする?」

ふいに聞いてきた漣の質問で、
「これからも、傍にいていいんだ」
と改めて感じた。



あ~俺、今幸せかも……♪

なんて事を思ってると

「ん~…確か、冷蔵庫に…」
「はいはいはーい!俺、ピザが良いでーす」
「あ、あたしは寿司が良い~!!!」



突然、あいつらが現れた




「ぬわぁんで、お前らがいるんだ!!!!!慧斗!歩原!」
「え?だって、言ったジャン♪
行くことにしたって」
「それに、仲直り後のお前らからかいたかったし!」
「な、なんで仲直りしたって分かったの!?」
「あんたらの姿みたら、一目瞭然よ!
それに~…ふふふ」

得意げな顔で、ちらりと俺らを見る歩原


「な、なんだよ」
「あたし達、教室での漣達の会話全部聞いてたもーん☆
ねー?」
「おぅ☆」


要は…盗み聞きか


「あ、そうなのか…
ってッッ!!!言えるわけないだろ、この馬鹿ップル!!!
趣味悪いぞ!」
「そうだよ!!!
あ~もー!」

「まぁまぁ~」
「面白かったぞ?
放課後の教室のベランダで、空を見ながら二人は…」



ボス




最後まで言う前に、慧斗を埋めておこう


「さ、漣帰るぞ」
「そだね♪このバカップルなんておいてこ~」


後ろでは、バカップルが

「この鬼!」
「鬼バカップル!」

なんて叫んでるけど、気にしない