て の ひ ら




「てンめぇ…
漣の事、何も知らないくせに
えらそうな事言うんじゃねぇよ!!!!!
漣が女としてありえない?
漣はなぁ…っ
すぐ強がるし、何気に泣き虫だし、たまに暴力だけど!
誰よりも、女らしい繊細な心を
持ってるンだよ!!!
テメェみてーに、裏でぐちぐち言うような女じゃ
漣はないんだよ!!!」




無償に腹がたった



漣が聞いたら深く傷つくような事を
平気で言う、この女が信じられなかった
その口を、一生しゃべれなくしてしまいたかった




でも、さすがに、女を殴る気にはなれず
平塚を離す




平塚は、ガクガクとひざを振るわせ地面にへたりこんだ





「分かったら、
二度と俺と漣の前に面見せんなっ!!!
関わるな!!!」




何も言わない…否、言えない平塚をおいて
俺はクラスへと戻った