て の ひ ら

◆:燵葵




「よっモテ男♪」

屋上の扉を開け、慧斗が現れた

「モテ男じゃねーよ、馬鹿」
"モテ男"といわれると、
どうしてもあの平塚って女が目に浮かぶ

あぁ-うぜ

「沈んでるな~
何があった??」

どうせ、もう知ってるだろうに
あえて俺の気持ちを聞いてくれる
慧斗の気持ちが嬉しかった…。



事情を話してると、何故だか涙が出た




「っ…わりぃ」

やばい、慧斗の前で泣くなんて

「そんな、漣ちゃんに
『傍にいなくて良い』って
言われたのがショックだったんだな」
「!!!」
慧斗に言われて気がついた…
そうだ

俺はショックだったんだ…


漣に傍にいなくていい と言われて


いつも当たり前のように傍にいた俺が
いなくなるような気がして……


「はははっ」
「なんだよ、いきなり」
なんだか、笑えてきた

すごく、自分が滑稽に思えた