て の ひ ら




無視されても、漣に話しつづけた


「俺、何やってるんだろ…
守りたい人泣かせて
大切な人傷つけて

漣、ごめんな?
俺のせいで、お前が悲しんで…」



どうしようもなく、情けなくなってくる



「漣…
お前はなにが悲しいんだ?」





語り掛けても、やっぱり返事はなくて




いつのまにか、俺は寝てしまっていた
屋上の扉の前で…