◇:漣



廊下側の席が直。
休み時間は直の席にいって話す。
いつもこんな感じ。



「あたしのせいで
燵葵達…廊下立たせちゃったな」


「漣が転びそうになったのは
仕方ないって!」



直と燵葵達を呼び戻そうと
廊下に出ると










燵葵達と話す平塚…沙恵さん。





あーまたもやもやする…。



しばらくして話し終わったのか
あたしの方にきて小さく笑いながら
通り過ぎていく。




「……え」


沙恵さんが通り過ぎると
直が耳打ちした。

「あの人完全睨んできたよね
なんもしてないっつーの!」


いい終わると直はすぐ目の前にいる
篠沢君に抱きついた。


「慧斗お疲れ様~」

「直の為に頑張ったぜ♪」


完全二人の世界…‥

二人は教室に入っていく。

燵葵があたしの顔を覗き込んだ。

「…‥…………漣?」

「……っごめん」



「え…‥ちょ漣!!!!」