て の ひ ら

◇:漣



「いかないで…?」

「はぁっ?!」

「だから…………」



なんとなく



言わないと
   燵葵がいなくなりそうで




なんだか怖くて





考えるより先に口走った言葉。



なんか自分で
考えても意味わかんないかも…!


「ど…どうしたんだよいきなり」



動揺したような燵葵。


それをみてなんだか余計あたしも動揺。

「あ……えいや
な…なんでもないっ!
ただ…‥」




「ただ…‥‥?」




次第に
雲の切れ間から
淡い光が差し込む。


「…………‥‥不安だったの!」



やだ‥…

あたし変な事言ってる

「不安って……?」





どう言えば良いかな……


あたしは

迷いに迷った挙げ句
上手く
言えない気持ちを隠したくて


「桜餅ちゃん弁償してくれないか不安になっただけ!」