て の ひ ら

二人で漣の家の芝生に寝転がり
ガリガリ君を食べる
春の風は少し肌寒くて
星が辺り一面に散らばった空を見ながら
俺は漣に話しかける。




「そういやさー、俺ら6年の時
一回クラス離れた事あったよな」


「あった、あった!
あれだけだよね、私達離れたの」


「そうそう。
全然、話さなくなったよな」

「違うよ~
燵葵が思春期でさ笑
私の事も、"漣"って呼んでると
周りに冷やかされるからって
"坂城"って呼ばれてたし」


「そうだっけ?;」

「そうだよー
私、結構淋しかったんだからね!」

「わりぃ、わりぃ」


そんな風に、二人で思い出話をしてると、
いつの間にか、空がだんだん明けてきた。








「ねぇ、燵葵―…」