て の ひ ら

■:夕方



「部活無いとか、まじ最悪」
「だな。あぁ~!!!竹刀ふりてぇ」


俺と篠沢は、格技場を出
校門を出ようとしていた
時は4時。
空は青からオレンジへと色を変えていた



校門をでると、一人の女がいた
制服は俺らと同じ。
どうやら、ここの高校生徒生らしい。



「あの…っ」

通り過ぎようとする俺達に
その女はいきなり話し掛けて来た。


「何?」
「おい、慧斗(篠沢の下の名前)。行こうぜ」

女に優しい慧斗は答えたが
身内と漣関係以外の女はだめな俺は、

「無視しろよ」
と慧斗に言った。

そんな俺の態度に少々びくつきながらも
女は言葉を続ける。


「あの、メ、メアド教えてくれませんか…?」
「いいよ~♪」
もじもじする女にいらつく俺なんてきにせず、
慧斗はケータイを取り出そうとする


けど、女は
「違うんです…。私が知りたいのは常葉さんのメアドなんです」
と相変わらずもじもじとしながら言った。

「俺?無理。」
「っ…これ、私のメアドとケー番なんで
メールしてくださいっっ」

涙目になりながら走り去って行く女…


「なんなんだよ…無理っつったじゃん」

まじ意味わかんね…
メーワクなんだけど。

メモを握りつぶそうとした俺を、慧斗は止める


「やめろよな~
ってか可哀相じゃん、あの女の子。
結構かわいかったし♪
もっと優しくしてあげられないの~?
勿体ないなぁ、その顔。
本気だせば、女の子、より取り見取りなのに」
「俺、女は無理だから
ってか、お前歩原はいいのかよ」

歩原っていうのは、漣な親友で慧斗の彼女。
ちなみに、俺も仲がいい


「直?直は彼女。好きに決まってんじゃん
でも、それはそれ。これはこれ」


いけしゃあしゃあと言う慧斗に、げんなりしながら俺は
とりあえずメモをバックにしまった…


■:終了