紅き瞳に囚われて

やっと、会える。10年間、ずっと捜し続けた。
両親の仇。



「こちらです」

金髪教頭は、扉を開く。

「漣様、お連れしました」

「入れ」

帰ってきた声には、聞き覚えがあた。


「よく来たな」

ソイツは椅子に座って目をつぶっていた。

私は、仕込んであったナイフを持ち、奴に襲い掛かかった。
ナイフを奴の横に突き立てる。

「……なんのつもりだ?」

「漣様!!!」

金髪教頭とは対象的な落ち着いた声。

その声と共に閉じていた目が開いた。

「お前……」

開いた瞳は、紅だった。

「お前、漣 龍我-サザナミ リュウガ-じゃない……?」