部屋の中には血と血の臭いが充満していた。

「……ハァッ」

そんな中に、一人の生きた少女。
この部屋の中に生きている人間はこの少女だけだった。

「…苦しいか?」

そんな少女に話かける陰が一つ。

「両親の仇を撃ちたいか?」

その言葉に少女は頷いた。

「いいだろう」

陰は少女に近づいて、

「仇を撃ちたいならば、私を捜せ。私の名は−−−−」


と言うと、深い闇に姿を消した。