「じゃ、私は紗弥で」


「あの3人って、何?何があったの?」


「ここでは、言いにくいよ。学校だし」


「じゃ、ファミレス!ファミレス行こう?優喜も、鷹哉も。いい?」


「うん。いいよ」


―ファミレス―


「あのね、私の、小さいときからの友達に、瑠奈と優人と白哉って言う子がいたの。その3人はね、15歳のとき、中学3年生のときに、事故で亡くなったの。私は、忘れ物をとりに行ったから助かったんだけど、3人は助からなくって…。自殺未遂までしたんだよね、私。
も、昔、小学4年生のときに、4人でタイムカプセル埋めたの。だから、それを開けるまで、死んじゃ駄目って思ったの。このこと、優喜にはもう話したんだけどね。ここまで詳しくは、話してないけど」


私は、話し終えると、涙を流し始めた。


だけど、なんだか、すっきりした気がした。


この3人なら、何でも話せそうな、そんな感じがした。


そう、瑠奈や、優人、白哉みたいに。


「あ、りが…と。聞いてくれ・・て」

「ううん。こちらこそ、話してくれてありがとう」


「辛いのに、ご免な」


「思い出させてご免。でも、話してくれてサンキューな」


鷹哉って、なんだかクールで何も思わないって感じだったけど、でも、本当は優しいんだ。