「リストカット、してる…?」


「…………………。してます」


私は、小さな声で言った。


「一回、家、きなよ」


「…」


私は言葉を失っていた。


「全部、さらけ出しなよ。凄く、辛そうな顔してる」


「わかりました。行きます」


そういうと、その男の人は、歩き出した。


年は、16~17くらいだ。


男の人の家は、綺麗なアパートだった。


男の人の家は、優人と白哉以外はない。


「そこら辺に座ってて。あ、ソファあるし、座ってていいよ」