「え?」
高志の目が点になる。
「先生、返してください」
手をのばすと、
弓倉は、それをひょいっとかわす。
「先生?」
高志は、かわされた先へ手をのばす。
弓倉は、無言でまたそれをかわす。
「ちょっと、先生っ」
両手を使ってボタンを追う高志。
弓倉は手を高くあげ、高志の届かないところにボタンをやってしまう。
「先生てばっ!!」
高志は、懸命に背伸びしてボタンを取ろうとする。
が、届かない。
「何してるんです、先生っ!」
(・・・・・・本当に、何をしているのだ私は?)
弓倉も、もうひとつの手を額にあてて考えるポーズ。
でも、ボタンは返さない。
「先生っ、先生っ」
そのうち高志が拗ね顔になってきた。
高志の目が点になる。
「先生、返してください」
手をのばすと、
弓倉は、それをひょいっとかわす。
「先生?」
高志は、かわされた先へ手をのばす。
弓倉は、無言でまたそれをかわす。
「ちょっと、先生っ」
両手を使ってボタンを追う高志。
弓倉は手を高くあげ、高志の届かないところにボタンをやってしまう。
「先生てばっ!!」
高志は、懸命に背伸びしてボタンを取ろうとする。
が、届かない。
「何してるんです、先生っ!」
(・・・・・・本当に、何をしているのだ私は?)
弓倉も、もうひとつの手を額にあてて考えるポーズ。
でも、ボタンは返さない。
「先生っ、先生っ」
そのうち高志が拗ね顔になってきた。


