「私は教師で君は生徒。うむ、再確認した。許せ」

準備室のドアを開ける弓倉。
高志の腕の中の筒をあっさり取り上げた。

「それは最近、僕と先生がよくあってるせいですか?」

「そう思うか?」
「それ以外に思いつきません」

「だとすると問題だな」
「ですか?」

「私は、たった数日で君をからかう愉しみを覚えてしまったということだからな」

「それは、困ります」
「うむ、困るな」