身長差15センチの関係

ぺた、ぺた、ぺた、ぺたん。

高志は、どうにか壁にぶつかる一歩手前で踏みとどまり、

うーーーーんと首から順番に身体を捻って方向を変えた。

ギリギリ回避。

それで振り返ると、そんな高志の動きを全部を見つめていた弓倉。

目がふくふくと丸まり、
肩をゆらし、
口に手をあてて、吹き出す。

「くくくっ、あはははっ」
「そんなに笑わなくてもいいじゃないですかっ」

「いや、これでも8割ぐらいは我慢した。これは残り2割」
「もうっ、行きますよっ」

高志はぷいっと顔をそむけて、再び弓倉の前を進み始めた。

ぺた、ぺた、ぺた、ぺた。

変わらないペンギン歩きで。

弓倉は、さっきまでの葛藤を忘れて、笑いをおさえることに専念した。

これ以上、少年で楽しんでは悪い。