困ったやつだな。

言って、弓倉は高志の頭をぐりぐりなでる。

「とにかく私達の間での最優先のルールは絶対にばれないことだ。頼むぞ」

「はい」

頭をなでられて高志はご機嫌だ。
ぷくぷくと幸せそうに弓倉を見上げてくる。

息をつく、弓倉。

「まったく、大きな問題を抱えてしまったぞ」

「そう言いながら、両手を使い出すのはやめてください」

「特典だ、特典。これから散々苦労するのだからな。これくらいは当たり前に与えてもらう」

「じゃあ、僕も」
「君はしばらく撫でられる側だ」

「ええ~っ」



付き合い始めて2週間ぐらいの2人。

このすぐ後に『弓倉、禁煙事変』などがおこったりするが、

それは次の話。





--付き合い始めて 2週間ぐらい 終わり