「お見合いって、あの、そのっ、結婚しちゃうやつの?」

「他に何がある?」

「ほ、ほ、本当にっ、先生っ!?」

わたわたと手と口を動かして、
動揺する心をいっぱいに表現して弓倉に見せる。

「うむ、嘘だ」

すてーん。

力が抜けて傾く高志。
泣き顔で弓倉を見上げて、やっぱり泣く。

「先生~」

「よくある冗談だろう。私がそんな真っ当な席につく人間なら、こうして君と会っていたりはしない」

「そうですね。先生は変ですから」
「ほう・・・・・・」

「ひあっ」

安心して口走った高志の額を、
追加のでこピンが襲ったのは言うまでも無い。




こんな感じで終わる、
高志と弓倉が2人で過ごせる年末。