「あ」
「うむ」
「ご、ごめんさない」
「いや、助かった」
高志のつまった声で言い、
弓倉がいつもの調子で受けとめる。
「その」
「何だ?」
「手を放してくれないと、僕、先生にくっついたままなんですけど」
「そうか、こっちも思わずしがみついてしまったからな」
高志の背中に回っている弓倉の腕。
高志の誇張ではなく、かなり力が入っている。
弓倉はその腕をそっと離し、踊り場まで落ちた筒を見下ろす。
「あれは壊れていないと思うか?壊れていると、君に授業でお披露目できなくなる」
「それは中を見てみないと」
「そうだな」
相槌をうつ弓倉。
そして、
視線を眼下の高志に移して。
「で、少年、今はどんな理由で私を抱いたままなんだ?」
腕を離しても自分に抱きついている高志に言った。
「うむ」
「ご、ごめんさない」
「いや、助かった」
高志のつまった声で言い、
弓倉がいつもの調子で受けとめる。
「その」
「何だ?」
「手を放してくれないと、僕、先生にくっついたままなんですけど」
「そうか、こっちも思わずしがみついてしまったからな」
高志の背中に回っている弓倉の腕。
高志の誇張ではなく、かなり力が入っている。
弓倉はその腕をそっと離し、踊り場まで落ちた筒を見下ろす。
「あれは壊れていないと思うか?壊れていると、君に授業でお披露目できなくなる」
「それは中を見てみないと」
「そうだな」
相槌をうつ弓倉。
そして、
視線を眼下の高志に移して。
「で、少年、今はどんな理由で私を抱いたままなんだ?」
腕を離しても自分に抱きついている高志に言った。


