「気持は嬉しいがな。ま、信じておこう、少年」

言いつつ、
ぽいっと廊下へ高志を放り出す弓倉。

「ですから先生、少年じゃなくて高、んっ」

最後に高志が振りかえって抗議をしたところ、不意に顔をよせてやる。

「それにしてもキスはいいものだな、少年」

ほんの僅か、かすめる唇。

「・・・・・」
「では、より道せずに帰るように」

そしてまたもや高志がまともな反応ができる前に、弓倉はあっさりドアを閉めてしまうのだった。



身長差15センチ ぷろろーぐ おわり