―朝―


俺は彼女の家に向かえに行く。




チャイムを押すと優しそうなお母さんが出て来た。


「おはよう銀君。
ちなまだ支度出来てないのよ、いつもごめんね?」

「いえいえ。待ってますから、大丈夫です。」


外は寒いからと言って家の中に入れてくれた。



「銀ー…。
おはよう。」



まさかの寝起き!?


遅刻するぞ………。


「早く支度しろよ。」




「オハヨーのちゅー♪」


俺の肩に両手を乗せてキスをねだる。


すっげ可愛いんだけどさ……………、



親の前ってどうよ?



ちなのお母さんも「まあ!おほほほほ♪」



なんて、呑気ッスね。



お母さんがパタパタとキッチンに戻って行ったことを確認して



ちゅっ、



ちなに軽くキスをした。