「舞香は元彼に未練ないの?」 「う〜ん…少しあるよ。」 正直、未練なんて物は 吹き飛んでたの。 ただ…あたしの中のプライドが 本音を言わせなかっただけ。 それだけ…。 肌寒くなってきたので、車へと戻り、地元方面へ向かった。 初めて智和くんから口を開く。 「舞香ってさ、なんか風船みたいだよね。」 風船?? あたしには意味がさっぱりわからなかった。