side由里



「あぁ・・・もう何でだぁ~」



分かってる。


由夜も悩んでるんだ。


瑠稀亜ちゃんのこととかあるし・・・。


(まだ由里は知らなかった)


意地っ張りになった私もどうかと・・・。


ピンポーン



「はぁ~い」



もしかして・・・先輩かな・・?



「今開け・・・・」



ドクッッッ!!!!


鍵を開けたと同時に発作に襲われた。


何・・・。


こんな大事なときに!!!



「由里・・・ちゃん!?」


「・・・ッは・・・だ・・・れ・・・」



私は意識が朦朧とする中、誰かを確認した。



「俺、後藤・・・」


「先輩・・・ぃぃ・・・っは・・・」



私は、そのまま倒れた。