side後藤先輩



「はぁはぁ・・・」



俺のせいだ・・・・


俺がキスなんてしたから


由里ちゃん倒れちゃったんだ・・・


ごめん。由里ちゃん。


俺は走って病院に向かっていた。


こう思うのは自意識過剰かもしれないけど


不謹慎かもしれないけど


俺に・・・少しドキドキしてくれたって事?


だったら・・・諦めなくてもいいのかな・・・。



「後藤・・・・さん・・・?」


「え・・・・?」



俺を呼び止めたのは


あの子。



「瑠稀・・・・亜・・・」



俺から離れていった、あの子。


由夜くんに奪われた・・・・あの子。


瑠稀亜。