「・・・・・」



親にそんな過去があったなんて・・・知らない。



「要するに、私はその『りっくん』の子供なの」


「俺は・・・親父の・・・」


「だから・・・あなたとは無関係」


「由里」


「私の名前・・・知ってるの?」


「だって・・・家族だから」



父親が違っても、お前と俺は・・・



「双子だから・・・」



由里の目から涙が落ちる。



「小さい頃から・・ずっと一人だと思ってた」


「そんなことねぇよ」


「ずぅっと一人で・・・」


「一人じゃない」


「・・・っと・・私・・・・」


「俺がいるから・・」


「・・・・由夜・・・・」



由里が俺の名前を呼んだ。



「頭が・・・痛いっ・・・」


「え・・・由里?!」



由里が頭を抑えて苦しみだした。