それから2年後。
「由香利、大丈夫?」
「うん。八重もカッコイイね」
「由香利も似合ってるよ」
今日は、結婚式。
あの日からりっくんとは何の関係もなくなった。
部活でだって、話さなくなった。
「由香利・・・」
「ん?」
「ずっと・・・愛してるから」
「ん」
八重と婚約して、幸せだった。
でも、どこかでりっくんを忘れられていなかった。
すると係の人が私を呼びに来た。
「由香利様、友人と名乗る方が用があると・・・」
「あ、うん。じゃ、行ってくるね八重」
「うん。いってらっしゃい」
誰だろう・・・?
私はウェディングドレスを引きずって、入り口に走った。