私は・・・泣きながら家に帰った。
「うぅぅ・・りっく・・・」
いきなり降り出した雨に
全てを流そうと思った。
大好きなりっくんと・・・
初めての行為だったのに・・・?
愛のかけらもない、悲しい時間だった。
その場に膝から砕け落ちた。
「りっくん・・・・うぁぁぁ・・・」
ダメだ、もう立ち直れない。
私のせいだったんだ。
私のせいでりっくんが怒っちゃったんだ。
ごめんね、りっくん。
もう、バイバイ・・・だね・・・・
「由香利さん!!」
誰の声・・・?
「八重・・・さ・・」
「傘に入ってください。風邪ひきます」
「八重さん・・・どうしょぉぉ・・・」
八重さんに抱きついて、泣いた。
泣いて泣いて泣いて
りっくんに謝り続けた。

