言った時のりっくんの表情は・・・


普通だった。



「そうなんだ・・・」


「え・・・?それだけ?」


「だって、お前ン家の事口出しできねぇし・・・」



それって・・・私が婚約してもokってこと?



「りっくん・・・ひどい」


「あ??」


「りっくんは私のこと何とも思ってないんだね!」


「ちょ・・・おい!由香利!」



私はりっくんを置いて、走って教室まで行った。



「りっくんのバカぁ~・・・」



私だけなのかな・・・。


私だけこんなにりっくんが好きで


私だけ毎日想ってて


私だけ空回ってるのかな・・・・?


だったら・・・りっくんを好きなのは無駄?


無駄なの・・・・?


そうだ、最初に好きになったのは・・・





私だったんだ・・・・。