20年前



「こんな暑い日に茶摘みやらせるー?」


「ふざけてんじゃねーの。あのバカ担任」



私、茶野由香利(16)と


クラスメートで幼なじみの高樹陸亜。


同じ茶道部で・・・・・


付き合ってます。


入学式に一目惚れして、その日のうちに告白。


そしたらokしてくれて・・・



「だいたい、俺、和菓子食ぃてぇだけだし」


「そうなんだ・・・私、リアルに茶道やりたくて」


「ふぅん・・・・似合ってンじゃね?」


「・・・・どうも」



私の家は、茶道の家元。


でもそういうの関係なく付き合ってくれる陸亜が好き。


大好きなの・・・・。



「はぁぁぁぁ!?!!!!!」


「由香利、うるさいわよ」



家に帰るなり、お母様から重大発表。



「婚約なんてぇぇぇぇぇ!!」


「静かになさって下さい。由香利様」


「高場ッ!!黙ってたの?!」