side由夜



「俺の場合・・・そういうのはないと思うんだよね」


「はぁ・・・・???」



俺に話しかけてきた・・・・誰だこいつ。




「あの・・・失礼ですが・・・誰?」


「あ・・・由里ちゃんの先輩の後藤です」



こいつが例の後藤かッッ!!!!



「そういうのって・・・何スか」


「双子なのに恋愛感情持っちゃうとか」



うっぜーーーッ!関係ないじゃん・・・


俺は学校に行く途中なので、バッグを背中に背負い、走り出そうとした。




「君がいるから・・・由里ちゃんは悩んでるんだよ?」


「は・・・・・?」


「何で今まで『女』だって言わなかったか・・・君のせいだ」


「何で・・・」



こいつは・・・・何が言いたいんだ。


俺を困らせたいだけなのか・・・?



「まぁ・・・俺は由夜くんには?負けないけど?」


「・・・・上等」