双子なんて・・・血の繋がりなんて欲しくない。



何で同じ家族に生まれてきたんだろう。



何で神様はこんな意地悪したの・・・?




「僕なら・・・君を守れると思うけどね」


「え・・・・?」


「気づいてなかったの・・・?」


「どういう・・・・」


「僕が君のこと好きだってこと」


「へ・・・」




気づいてた・・?気づく隙なんてなかった。



だって・・・先輩は毎日何気なく話してくれて



私のこと応援してくれてると思ってたから。



それに、先輩はカッコイイし彼女なんているもんだと・・





「私なんて・・・ダメですよ・・・」


「え・・・?」


「私はッ・・・先輩には・・・釣り合わないですから」




そう言って・・・私はいつも先輩と乗るエレベーターを使わず、階段で下りた。




先輩・・・ごめんなさい。


私は・・・・本当に・・・由夜が大切なんです。