そして、どうせ暇だろうと


基弥&琉稀亜カップルに電話をする。



『あ~もしもし、由夜?』


「うん。あんさ、今暇?」


『暇だけど、もう夕方だぞ?』


「海行かねぇ?」


『あ”!!!!????』



キーーーーンッ。


あいつの甲高い声が耳いっぱいに響く。



「何だよ、どうせ暇なんだろ?」


『そーだけどよぉ、ちょっと待て』


「おう」


『琉稀亜~これから由夜が海行こうって』



そして奥の方から琉稀亜の声が。



【うん、別に暇だし、いいよッ】 


『いいって。で、どこ行く?近場だと・・・』


「・・・鹿島灘」


『は!?(笑)バカか!アンコウでも捕りに行くつもりかッ・・・今から行くと夜だぞ?』


「うん。それでいい。俺が運転してく」


『あ・・・そうか。だったら俺等、アパートの前で待ってる』


「うん」



基弥たちは同棲している。


羨ましいなって思うけど


俺には今、そんな暇、ないんだよね。