「意外だったなぁ・・」


「由里ちゃん、それどういう意味?(基)」


「すいません・・・(笑)」



なーんて、笑いながら話している俺たち・・。


こんな何気ない時間が・・・


すごい大切に思えてくる。


もうすぐ由里はこの空間から違うところに行くけど


同じ空の下で生きているって


そう思ってるから・・・。



『11時00分発ニューヨーク行きNH10便にご搭乗なられる方は・・・』



「あ、私これに乗るから・・・そろそろ行くね・・・」


「由里」



鞄の用意をし始める由里を少しだけ止めた。



「最後に・・・キス・・・していい・・・?」


「え・・・・・?」


「俺とお前が・・・一生離れないっていう約束」


「うん・・・・」



すると、基弥たちが気を遣ってお手洗いに行くと言ってどこかに歩いていった。



「私・・・・絶対帰ってくるから・・・」


「あぁ・・・」



そしてゆっくり・・・


優しいキスをした。