ドンッ!!


ドアを叩く音が聞こえた。

僕は背筋がぞーっとした。汗が

すごい。ドアの音がしたのは、

僕の左側からだ。怖いが確認し

なくてはもっと怖い。恐る恐る

顔を動かすとそこはなんと五号

室だ。


その瞬間!


はぁ、はぁ、はぁ、


僕の背後から息遣いが聞こえる

。左側に向いた顔をそのまま旋

回させ体ごと後ろを向くとそこ

には・・・


最後に帰ったお客の後から出て

来た年配の男だ。

わぁー、



僕は階段へ全速力で階段へ向か

った。