また五号室の前を通らないとい

けないのか、憂鬱だ。でもこれ

をやらないと帰れない。最後の

ひと踏ん張りだ。自ら奮い立た

せた。よしいくぞ!ここの角を

曲がると五号室の前を通り、調
理場

だ。ドクンッ、ドクンッ、心拍

数が上がっている。角の手前ま

で来たがここから走ろう。

タッタッタッタッ


調理場の引き出しから鍵を持っ

て二階のある階段まで走った。


とその時!