店長は申し訳なさそうに僕を見

ている。

「飯田くん、悪いんだが。」

「今日一人ですか?」

「そういうことになるんだけど

、いいかな?」

「分かってます。やりますよ。」

本当は怖い、信じてなくても

気味が悪い。その上夜中、それ

もたった一人で。最悪だ。より

によってこんなカラオケボック

スに当たったのだろう。


あぁ、嫌だ嫌だ!


「じゃあ飯田くん大丈夫かな?

レジ締めも忘れずよろしく。」

店長は面倒な事一気に解決した

事でいつも通りの爽やかな店長

に戻り、さっさと支度してカラ

オケボックスを出て行った。