怖話

この気になる話、いっその事聞

いてみよう。この先輩なら何か

知っているかもしれない。
「すいません、ちょっと気にな

ってる事があるんですけど。」

「どうした？」

「いや、その、」

言うタイミングをうかがってい

ると、

「何だ、飯田。幽霊の事か？」

先輩の感が鋭かったのか自らき

っかけをつくってくれた。
「何で分かったんですか？僕、

そういうの信じてないですがや

っぱり怖いですよ。」

先輩は大笑いだった。

「ははっ！弱いな。そんなのい

るわけないだろ！」