うさぴょん号発進せよ

「オヤジ!誰にやられたんだよっ!?」

これが事故での負傷ではないことは、一目瞭然だった。

体中に無数の切り傷があり、その何れかから出血をしていた。どうやら一番出血の多い場所は、胸の辺りらしい。

「ぐ…っ」

コウヅキに抱き起こされているタスクは、少し呻きながら薄目を開けた。

「俺もとうとう…焼きが回っちまった、らしいな。…まだ、夢を見ているよう、だ」

「何言ってんだよ。これは夢なんかじゃねぇ、現実だっ!!」

「お父さん!?」

二人はタスクに呼びかけている。

そんな二人の背後で、トヲルはぺたんと床に座り込んでいた。

(それじゃあ、父さんと母さんは何処へ?)