うさぴょん号発進せよ

「あ、あれは…」

トヲルの手を強く握り、目を見開いたミレイユが声を上げた。

「あたしが昔、お父さんにあげた…それをなんで、あなたが持っているの?」

アイは突然ミレイユに問われ、一瞬不思議そうな顔を返したが、すぐ下に目線を落とすと、

「ああ、コレ?」

そう言いながら、右の人差し指を少し動かした。すると地面に転がっていたものがアイの目の前まで、ゆっくりと浮き上がってきたのである。

それは小さな鈴の付いた、ピンク色のウサギの形をした人形だった。

「さっきそこの部屋で、おトモダチに貰ったんだよ。かわいいでしょ」

アイが言い終わらぬうちに、コウヅキが即座に動いていた。