扉の前でコウヅキが何気なく後ろを振り返る。するとトヲルが通路の中間付近に立ち、じっとしているのが目に入った。
こちらの後をついてきている様子はない。
「何やってんだ。早く来いよ」
コウヅキが声を掛けるが、トヲルはその場に佇んだままで身動きひとつしなかった。
「おいっ!トヲルっ!!」
怒鳴ってみるが、やはり返事はない。まるで声が聞こえていないかのように、全く反応しなかった。
コウヅキは我慢できなくなり、ミレイユを伴ったままでトヲルに近付いてきた。
「おい、てめぇ」
トヲルは通路の脇にある、シリンダーの一つを見詰めていた。それも目を見開いて瞬きもせず、口を開けたまま、である。
コウヅキは文句を言いかけたが、その只ならぬ様子に気付いて言葉を飲み込んだ。
トヲルの唇が、微かに動いている。
何を言っているのか聞き取れず、コウヅキが思わず耳を近づけてみると、
「…さん。なんでここに……伯父さん、が…」
トヲルがそれに向かい、繰り返し呟いているのが聞こえてきた。
こちらの後をついてきている様子はない。
「何やってんだ。早く来いよ」
コウヅキが声を掛けるが、トヲルはその場に佇んだままで身動きひとつしなかった。
「おいっ!トヲルっ!!」
怒鳴ってみるが、やはり返事はない。まるで声が聞こえていないかのように、全く反応しなかった。
コウヅキは我慢できなくなり、ミレイユを伴ったままでトヲルに近付いてきた。
「おい、てめぇ」
トヲルは通路の脇にある、シリンダーの一つを見詰めていた。それも目を見開いて瞬きもせず、口を開けたまま、である。
コウヅキは文句を言いかけたが、その只ならぬ様子に気付いて言葉を飲み込んだ。
トヲルの唇が、微かに動いている。
何を言っているのか聞き取れず、コウヅキが思わず耳を近づけてみると、
「…さん。なんでここに……伯父さん、が…」
トヲルがそれに向かい、繰り返し呟いているのが聞こえてきた。


