うさぴょん号発進せよ

「僕、賭け事は好きじゃないんだ。確実に見つかるんならいいけど、見つからないっていうんなら、それは意味のない無駄なことだよ」

ペルギウスは、目をギュッと強く瞑った。

《しかし、最初から何もしないで諦めるよりは、例え確率が低くとも、何事にも挑戦してから諦めた方が良い、と我は思うのじゃがな》

(それはそうかもしれないけど…)

だがトヲルは、そのような賭けに出る気にはなれなかった。

トヲルが暫く沈黙していると。

《我は取り敢えず、それを試してみることにしよう》

徐にぽんっと軽くペルギウスは飛ぶと、トヲルの手のひらに着地した。

《我は意識を集中し、深い潜り(ダイブ)に入らねばならぬ。その間其方には、我を落とさぬように頼みたい》

「そんな勝手に!それが無駄だって分かっているのに、何で?」

《我には時間がない。我の宿りしこの身体は、もうそれほど長くは持たぬのじゃ》

ペルギウスは目を閉じながら、静かに言った。