うさぴょん号発進せよ

再びペルギウスは、トヲルの肩に移動した。

《我には透視力がある》

「えっ!?」

《それは、遠方のものを探索することにも用いられる》

「そ、それじゃあ…?」

トヲルは一筋の淡い期待を抱いたのだが。

《しかし今の我では、本来の能力の半分にも満たない。つまり、成功するか否かは分からぬということじゃ》

「な、なんだよ〜。期待させないでよ」

一瞬で谷底まで突き落とされたような気分である。

《我は「やってみる価値はある」と言うたのじゃ。確かに成功する確率は、1割にも満たない》

「1割!?それじゃ、絶対に無理じゃないか」

《無理かどうかは、やってみなければ分からぬぞ。例え少ない可能性でも、それに賭けることができる、とは思わぬか?》

最初から無理なことを、何故しようとするのだろうか。

トヲルにはペルギウスの言っていることが、屁理屈にしか聞こえなかった。