うさぴょん号発進せよ

「それじゃ一応言うけど…。僕の願いは『両親を捜してほしい』。それだけだよ」

《両親?その者達が今何処におるのか分からぬ、ということか?》

「うん。でも無理だよね。今この船でも探している最中だけど、それでも見つからないんだから」

このような小動物一匹が、それを見つけ出すことができるとは、とても思えなかった。

《じゃが、やってみる価値はあるかもしれぬ》

ペルギウスはそう言うと、トヲルの頭に移動した。

《其方、両親の顔を思い浮かべるのじゃ》

「え?う、うん」

ペルギウスが一体何をするつもりなのかは分からなかったが、トヲルは言われるままに目を瞑った。

その間額には、柔らかいモノが当たっているような感触がする。もしかするとそれは、ペルギウスの肉球なのだろうか。

《…これで、其方の思考は読み取ったぞよ》