うさぴょん号発進せよ

《まだ考えてはおらぬ》

アッサリと言った小動物に対して、トヲルはガクッと転けそうになった。

「な、何だ〜。まだ決まってないのかぁ」

《じゃが、早急に何かを考えるぞよ。其方も何かして欲しいことがあるのであれば、我に遠慮無く言うがよい。我に出来る範囲内でなら、何でも言うことを聞くぞ》

「いや別にそんな、無理に返してもらわなくたっていいよ。特にして欲しいこととかも、ないしさ」

(助けたのも、偶然だしね)

続けて口には出さず、心の中で思う。

「それに、僕がして欲しいことは、君には無理だと思うし」

《何じゃ?やはり其方、何か願いがあるのじゃな?》

「そうだけど。君には絶対に叶えることのできない、願いだよ」

《それでも構わぬ。例えそれが叶わぬとて、言うだけなら損はあるまい?》

トヲルはその場で立ち止まり、暫く迷っていたが、ペルギウスの言うことも一理あるような気がした。