うさぴょん号発進せよ

トヲルは着替え終わると、直ぐに船長の所へ向かうことにした。

またぐずぐずしていたら、コウヅキに何を言われるか分からない。

「そういえば君の名前、聞いてなかったね。僕はトヲル。…君は?」

廊下を歩きながら、肩に乗っている小動物に話し掛けた。

《…我の名か?我が名は、ペルギウス。
皆からは、「ペル」という愛称で親しまれておった。其方も、そう呼ぶがよい》

(そう呼ぶがよい、って命令されてもなぁ…。確かに、そっちのほうが呼びやすいけどさ)

愛称まであるのか、と内心呆れつつも、先程の話を尋ねてみる。

「あの…じゃあペル、さっきの話だけど。『礼』って、一体…?」

《我ら種族は、非常に義理堅いのじゃ。故に、受けた恩は必ず返さねばならぬ》

「そうなんだ。でもそれって具体的には、どんなことをするの?」