うさぴょん号発進せよ

(そういえば下って、どうなってるんだろ)

一息吐いたトヲルは好奇心に駆られて、向かいにある崖との隙間の空間を、恐る恐る上から覗き込んでみた。

星明かりさえ届かない闇が、そこにはあった。

光も下まで当ててみるが、全く用を為さないほどの深い闇である。ずっと覗いていると、その下に吸い込まれそうだった。

(うわっ、深そう。…み、見なかったことにしよう)

急に恐くなり、慌てて後ろへ下がろうとしたのだが、突然地面が大きく揺れた。

がくんっと、身体が傾く。

「へ?」

気が付けばトヲルは、その闇へと吸い込まれていた。