「さて。もうそろそろ最後のミーティングの時間ね。あと少しで惑星にも着くんだから、トヲルも船酔いなんてしてる場合じゃないわよ」

白衣の袖を少し捲り腕輪のモニターを見ながら、トヲルに発破を掛ける。

トヲルも仕方なく、のろのろと起き上がる。

特別乗り物に弱いわけではなかった。

船も揺れているわけではない。

それは精神的なものからきている、とヴェイトからは説明された。



緊張と不安―。



自分でも感じていることである。