気付けばさっき来た場所。 私のお城に来ていた。 冷静になって思ったこと。 それは、終わったなということ。 長年隠してきた想いも、交わした約束も全部が砕け散った。 こんな形で終わらせたくなかった。 せめて、ちゃんと自分の気持ちを伝えたかったよ。 まだ少しだけ夢を見ていたかった。 幼馴染みなんてろくなもんじゃない。 「…………王子様は星になりました。」 星空を見上げて呟いた。 バカバカしくて、でもすごく悲しくて、寂しくて涙が溢れてた。 13年間の長くて一方通行な恋。