「なあ彩穂?」 「…ん?」 あたしはそっと頭を上げた。 「どっか行こうか。」 …はい? 「な、なん…で?」 「よし、決定!」 …賛成してませんけど!? 「ほら、鞄持って屋上集合!」 そう言いながら雄貴は、楽しそうに屋上を出て行った。