「おい透、いつまでそうしてるつもりだ?」 急に響いた、閑玖の鋭い声。 「ははっ♪いいじゃん~。彼女なんだし。」 そう言って、透はあたしから離れた。 気のせいか、閑玖の瞳はどこか暗い。 「…く。」 閑玖がそっとつぶやいた。 「何だって?」 透がそう閑玖に聞いた瞬間―… ―ボスッ! 「うっ!?」 透がお腹を抑えて倒れこむ。 そして、殴った姿勢のままの閑玖が、見下ろしていた。