「総司 大事な女だったら 守ってみせろよ お前の刀で」

「トシさん」

トシさんが俺の肩をポンと叩いて力強く笑って見せた

「言っとくが お前には負けねぇよ」

「俺も負けるわけにはいかないんで 今回だけはゆずれません」

そうだ

俺にとってマヤは

かけがえの無い大事な女だ

大事なもんくらい自分で守ってみせてやるよ

「お前 強くなったじゃねぇか」

大丈夫だ

俺には頼れる仲間がいる

心配することなんて何もねぇ

「俺もいるからな!」

「あぁ わかってるよ 佐之」

「お前ら! 姫を助けに! いざ出陣!」

「「「はいっ!!」」」

待ってろよマヤ

何があっても助け出してやるからな

夜の江戸の町を4つの 誠 の文字が駆けぬける

それぞれの 思い を抱いて